
営業に必要なスキルは何か―。それは、ヒアリング力、情報収集力、課題発見力だと思います。お客様の話をよく聞いて、求めている商品の用途や仕様、価格帯、納期を正しく理解し、要望に叶うものを提案するのが私たち営業の仕事です。また、お客様に提供するのは商品だけではありません。多様なメーカーの商品が集まる中間商社だけが持ち得る情報を組み立て、お客様ご自身でもまだ把握しきれていない潜在的課題を発見・提案することを何度も積み重ねて、ようやく信頼を得ることができるんです。だからコミュニケーションを密にとって、自分をどう役立てていくかのフックを探し、 率先して行動することが大切。そうして、「君なら安心して任せられる」と頼られる営業になれたらガッツポーズです。

営業事務として商品の受発注、見積書の作成、伝票整理や物流センターへの発送指示などを行っています。内勤である私にとって、電話でのやりとりが唯一お客様とのコミュニケーションの場。顔が見えないだけに応対の善し悪しが三商の印象を左右するのですが、抽象的な問い合せも多く、配属当初は会話を書き留めるだけで精一杯でした。そんなとき先輩社員の方から、どんな内容を書き出しておけばよい提案ができるのか、先方が求めている商品をどのメーカーに問い合わせるのがいいかなどをーから教えていただき、今では担当営業が不在の際は社内の営業代理として仕事を行えるようになりました。「誠実に、丁寧に、スピーディーに」をこころがけ、頼りになる先輩方に少しでも近づけるように努力していこうと思います。

私が入社したての頃、悩んでいると先輩が親身になって相談にのってくれました。自分がフォローしてもらった経験があるから、後輩をフォローしたい。三商には温かな連鎖が根づいています。わからなければ聞けばいい、頼ればいい、それくらい大きく構えて大丈夫!

物流センターでの作業には多くの人が関わります。出荷作業一つをとっても、受注する人、ピッキングする人、伝票を切る人、検品する人を経て、荷造り・出荷する人の手に渡ります。出荷時間ギリギリに注文が入ったとき全員で作業にあたりますが、それも日頃の風通しの良さや信頼関係があってこそ。チームワークの良さが自慢の職場です。物流センターの在庫は1万点を超えるので、商品知識を増やすことも継続的課題。同じメーカーによってちょっとした違いがあるので、そこに興味を持って見ていくと商品の魅力を発見できます。商品そのものの知識だけでなく、在庫や納期なども含めた商品情報をしっかり把握して、お客様や営業に頼られる存在でありたいと思います。

私が勤務する東京物流センターでは、毎日大量の商品が出入りします。日々の出来事によって商品の動きに激しい変動があり、そこを自分で予測して発注をかけることもやりがいの一つです。たとえば、火山が噴火した際は二酸化硫黄や一酸化炭素類の検知器が動くと予想し、メーカーに商品の動きを確認するなどして、在庫をきらさないように注意します。自然災害のときだけでなく、公的制度が変わるときや季節や天候の変動など、日常と三商の商品をリンクさせ、アンテナを立てておくと商品の動きがつかみやすくなります。出荷作業はスピードと正確さが求められることから、観察力を育てることも大事。商品の検品時に少しでも違和感を感じたら、正しい商品か、不備がないかなどを必ずチェックするようにしています。

毎年6月に発刊する総合カタログの制作をメインに、WEBカタログ・HP・社内基幹システムのメンテナンス作業、キャンペーンの立案やリーフレツ卜作成などを行っています。私が三商で働きたいと思ったのは、取り扱う商品の多さと、商社でありながらオリジナル商品を開発している点に魅力を感じたからです。カタログにはそうした三商の個性を広く伝える役割があります。価格の間違いや誤字脱字などがあっては、お客様や営業の方に迷惑がかかってしまうので細心の注意が必要です。今はまだミスをしないようにするだけでいっぱいいっぱいですが、早く仕事に慣れてもっと商品知識を身につけて、同業他社のカタログとは違う視点で商品を紹介したいですし、その中に自分のオリジナリティーを反映させたいと思います。